会社のインターンシップを利用して就職する

スタイル

海外においてのインターンシップは、制度の発展を続けており、また、ごく自然に取り入れられています。しかし、日本においては、導入されて間もない事もあり、まだまだ発展を求められている段階となっています。その為、スタイルの違いもあります。

 

アメリカなどの場合は、大学に入学すると同時に、学生はインターンシップを利用して会社で仕事体験を行います。また、一度社会人を経験した人にもインターンシップ制度の門を開き、よりスキルアップ出来るよう、そして、転職の情報源として利用出来る様な支援も行っています。その為、インターンシップを利用出来る年齢も、大学1年生から40歳位までとなっているのが特徴です。更に、早くから仕事を体験出来る事によって、幾つかの仕事を回る事も可能になります。同じ業界でも、会社の雰囲気は違います。自分に合った雰囲気を探す為には、幾つか回る必要もあり、その為の時間も当然必要となります。大学に入学したと同時に利用出来れば、自分の将来への見直しも、早いうちに修正出来る事にも繋がります。

 

しかし、大学生活の一部をインターンシップに当てる事で、日本の学生の様な、アルバイトという経験がなくなるのではないかという考えが浮びます。つまり、自分の労力で賃金を稼ぐ経験が出来ないのではないかということです。しかし、こうした時間を社会経験に当てるアメリカなどにおいては、学生の生活をサポートする為に、有給のインターンシップを採用している会社も多く存在します。

 

日本においては、有給でのインターンシップを採用している会社は、殆どないのが現状です。また、インターンシップ期間も、長期のものが少なく、日数単位のものが殆どとなっており、仕事をしてスキルを得るというよりは、職場の雰囲気を体験し、見学するといった意味合いの方が強くなっているのが特徴です。また、インターンシップを開始する時期も、日本においては、3年次の秋頃から始める会社が多く、就職活動と時期を重ねています。その為、インターンシップを利用しても、スキルを磨けるほどの経験が出来なかった、将来の就職選択に活かせるほどの情報がなかった、インターンシップよりもアルバイトでお金を貯める方が良いなどの声も挙げられています。